更年期障害の症状がおこる原因

更年期障害は、ホルモン分泌をコントロールしている脳にある視床下部の働きと深い関係があるわけですが、この視床下部にはホルモン中枢以外にも自律神経中枢や体温調整中枢、代謝の中枢、感情の中枢などが集まっています。
そのため、閉経期にいたる更年期にホルモンのバランスが乱れると、ホルモン中枢の調子が狂うだけでなく、自律神経をはじめいろいろな中枢に連鎖反応のように影響が現れてきます。

ですから、更年期障害として、自律神経の働きが狂って、動悸や頭痛、肩こり、のぼせなど、いわゆる自律神経失調症といった症状がおこったり、体温中枢の乱れにより常に微熱っぽい状態が続いたり、感情中枢の乱れにより不安感やいらいら、憂鬱感、不眠といった症状がでてくるのです。

更年期障害とホルモンの関係

生殖機能は、脳にある視床下部によって巧みにコントロールされています。
視床下部からは、放出因子と呼ばれるホルモンが分泌され、視床下部の直下にある下垂体を刺激します。
刺激を受けた下垂体は、黄体形成ホルモンと卵胞刺激ホルモンを分泌し、これらのホルモンがさらに生殖腺を刺激することで、性ホルモンが放出されます。
生殖ホルモンと関連のある場所
女性の卵巣ではエストロゲンとプロゲステロンと呼ばれる女性ホルモンが分泌されます。
エストロゲンは、排卵の準備をするホルモンであり、プロゲステロンは、子宮を妊娠に備えて準備させるホルモンです。

更年期になる原因は、卵巣が下垂体から分泌されるホルモンの刺激に次第に反応しなくなることにあり、そのため女性ホルモンであるエステロゲンとプロゲステロンの分泌がだんだん少なくなるためにおこるのです。

更年期障害とは?

更年期障害は、加齢と共に訪れるホルモンバランスの変化によっておこります。
つまり、ホルモンバランスの急激な変化に体が適応しきれないため、さまざまな症状が現れるのです。

特に女性の場合は、卵巣の周期的な機能と生理が終わる閉経前の期間において、卵巣からの女性ホルモンの分泌が次第に減少していくために、更年期障害がおこるのです。
更年期が生じる平均の年齢はおおよそ50才ですが、40才ぐらいの若い年齢で生じることもあります。

50才の頃といいますと、ホルモンバランスの変化だけでなく、子供の独立や結婚、親の介護など生活環境の変化ともかさなる時期ですので、これらが原因となるストレスなども更年期障害の原因となります。
また、更年期障害は女性特有の症状であると思われがちですが、男性にもおこるのです。
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